地質データバンク
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地図と地質図
電子国土とは
電子国土は、国土交通省国土地理院が提供する、地理情報をコンピュータ上で再現するための統合サービスの名称です。HTMLとJavaScriptの知識があれば、公開・非公開を問わず、誰でも無償で、電子国土を使った地図サービスを作成することができます(2013年7月現在)。電子国土の中で、上記のようにウェブを介して地図を提供する仕組みを「電子国土Webシステム」と呼んでいます(電子国土Webシステムは電子国土で提供されるサービスの一つです)。
インターネット上の地図サービスといえばGoogle Mapsが一番有名です。
電子国土Webシステムは2000年代中頃に公開を開始しましたが、当初は独自仕様で公開されたこともあり、一般にはほとんど普及していませんでした。2010年代に入り、ようやく一般的な地図サービスに準拠した仕様で地図が公開され、使いやすくなりつつあります。
電子国土Webシステムは2000年代中頃に公開を開始しましたが、当初は独自仕様で公開されたこともあり、一般にはほとんど普及していませんでした。2010年代に入り、ようやく一般的な地図サービスに準拠した仕様で地図が公開され、使いやすくなりつつあります。
Google Mapsが便利なのに、何を今さら電子国土、と言った感もあるのが多数の意見でしょう。しかし電子国土Webシステムの地図は、Google Mapsの地図(ゼンリンが提供)より優れた点もあります。
ゼンリンは一般企業ですから基本的には利益を追求します(これは企業として当然の論理です)。よって、都市部などの人口密集地域では詳細な地図で表現されていますが、過疎地域ではまばらな地図である場合も見受けられます(海岸線と河川だけが描かれた白地図のような地域もあります)。電子国土Webシステムは、国の地形を詳細に把握する目的で作られた地図でもあるので、全ての地域において等高線が表現されています。印刷物の地図は、登山などされる方にとってはおなじみ、かつ貴重なデータです。
特に地質の場合、地形と密接な関係がありますから、電子国土Webシステムの地図は、地質にとっては相性が良いと言えます。地図を利用する上ではこれらの点を加味し、状況に応じて利用する地図を切り替えるような手法もあり得ると思います。
残念ながら、現状、電子国土のウェブサイトの使い勝手はよくありません。同じような名称が混在し、また用語に対する説明も明瞭でなく、初めて電子国土のウェブサイトを閲覧する場合は混乱が生じます。GeoBankでは、できるだけ電子国土のウェブサイト上の説明を尊重しますが、関係者以外でも理解しやすいよう、より一般的な言葉に置き換えて使用している場合があります。予めご了承ください。
電子国土では、2013年7月現在以下のサービスが提供されています。
名称 | 詳細 |
---|---|
電子国土Webシステム |
ウェブ上で国土地理院が発行する地図を閲覧できるビューアサービスです。 電子国土Webシステム(外部サイト) |
電子国土Web.NEXT |
ウェブ上で国土地理院が発行する地図を閲覧できるビューアサービスです。電子国土Webシステムの次世代版として、2012年に試験公開されました。 電子国土Web.NEXT(外部サイト) |
地図・航空写真のKML |
電子国土Web.NEXTより地図および航空写真のKMLが公開されています。KMLのネットワーク機能に対応したソフトウェアで利用することができます。 地理空間情報ライブラリー(外部サイト) |
電子国土WebシステムVer.4 |
OpenLayersを使って国土地理院の地図を表示するためのJavaScriptファイルを無償でダウンロードすることができます。サンプルソースコードも紹介されています。 技術情報・構築ツール(外部サイト) |
国土地理院背景地図等データ |
国土地理院の地図タイルも、上記と同じページで紹介されています。この情報を参照することで、Google Maps JavaScript API等のOpenLayers以外のAPIでも、国土地理院の地図を使用することができます。 技術情報・構築ツール(外部サイト) |
GeoBankでは電子国土で配信される地図データを、自分のウェブページに組み込む方法について紹介する予定です。2013年7月現在準備中です。しばらくお待ち下さい。
「電子国土」は、国土交通省国土地理院の登録商標です(登録第4762045号)。